平成21年度安全優良職長厚生労働大臣顕彰を受賞した
杉山建設(株)(熊本市) 鞍本隆義氏
「常に安全のトップリーダーに」


 26歳の時、杉山建設に入社後すぐに職長を任され、約30年間、現場の安全確保に努めてきた。「安全管理は一人ではできません。今回の受賞は会社が一丸となって安全管理に取り組んできた結果です」。喜びとともに、仲間への感謝の気持ちがこみ上げる。
 過去には「ゆめタウン八代新築」や「日本製紙八代工場増築」などの大型プロジェクトの現場も手掛けてきた。温故知新≠モットーに、自身の経験や過去の教訓を次の現場で活かすよう心がけている。
 仕事の多くは総合仮設工事。足場を製作するときは、手すりの高さに気をつけ、踏み板には隙間ができないよう注意する。また、錯綜する現場では、他の業者も安全に作業できるよう配慮を欠かさない。
 「私たちは常に安全のトップリーダーでなければならない。毎日、KY活動や現場巡視を徹底し、作業員の健康面まで管理している」。気を引き締めるだけでなく、時には優しい言葉をかけ気配りも忘れない。
 現在手掛けているのは、熊本駅前に建設中の再開発ビル。現場での安全や時間、コストに至るすべての管理を任されており、その手腕は「全幅の信頼を寄せている」と社長が太鼓判を押すほどだ。
 娘の影響で始めたという弓道は4段の腕前。「気持ちに迷いが生じるとそのまま結果に結び付く。奥が深い」と語る一方、「ストレス解消には一番」と顔をほころばせる。 55歳。八代市で妻と父親の3人暮らし。
2010.1.25掲載

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