平成20年度職業能力開発関係厚生労働大臣表彰を受賞した
仲原建設(株)代表取締役  仲原正博氏
「若者には継続は力なり≠フ精神で」


 昭和56年に熊本市建設技術専門学院建設科講師として従事し、近代建築のRC造型枠施工法等の指導にあたり、職業訓練の重要性を強く認識し、優秀な技能者の人材育成に長年尽力した。
 「なかなかもらえない賞を頂いて大変、ありがたく思っています。長く指導を行ってきたことが認められたのかな」と控えめに語る。温厚柔和にして誠実な人柄であり、責任感強く誠意と熱意をもって物事に対処する姿は、他の模範となっている。
 昭和42年に大学を卒業後、中西建設鰍ノ入社。建築大工として修行しながら建築の専門的な知識を生かし、難関の一級建築士に合格。昭和54年に仲原建設鞄社と同時に型枠大工としてもその技能を修得し、平成3年に代表取締役社長に就任した。
 「今の会社に入社した当時は、年上の職人さん達がほとんどで、全く知り合いがいない状態だった。2代目に就任した時も、職人さんは先代に仕えた人達が多かったので、仕事の手配の問題など人間関係で苦労した」と振り返る。
 その後、熊本市建設技術専門学院や熊本市事業内高等職業訓練校、熊本市職業訓練センターの講師を務める。
 「建設技術専門学院の講師に就任した当時は、専門高校でなく、普通高校を出てきた生徒が多かった。そのため、測量をはじめ、建物はどうやってできるかなど、大きな枠から基本的なことを理解させていった」。 
今の訓練生には「継続は力なり≠ニいう言葉を念頭に置いて、何か一つのことを続けていけば、その人のためになる。せっかくこの職業を選んだのだから、今の職業を大事にしてほしい」と願う。
 また、卓越した技能と統率力で熊本県建設大工工事業協同組合熊友会理事長など各種団体の要職を務め、業界からの信望も厚い。
 趣味は、油絵とビデオ制作。油絵は約30年間のキャリアを持ち、日洋展や日展に度々入選・入賞している。ビデオは、熊友会等の親睦行事をビデオ撮影し、BGMやテロップを入れて編集。会員らに上映し、好評を得ている。
 熊本市健軍在住。64歳。
2008.12.08掲載

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