平成19年度「建設マスター」を受賞した
西田建設(有)取締役専務 西田 広氏
「本格木造住宅の良さを伝えたい」



西田 広氏 100年以上住める本格木造住宅を造り続けたい―。優秀な技能・技術だけでなく、後進の指導・育成に対する多大な貢献も認められ「平成19年度建設マスター」に選ばれた。
 大学卒業後、東京の建設会社で6年ほどRC造一般建築を学んだ。しかし、長男だったこともあり実家の建築会社を継ぐことになった。「一から木造建築の技術・技能を学ぶ日々が続いた。いろんな木造建築物巡りを繰り返し、印象に残る建物と技法は目に焼き付けた」。
 平成6年に携わった矢部町(現山都町)の東雲寺は、初めての寺院建築だった。数々の神社仏閣や寺院などを見てまわり、卓越した工法・技法を見ては体にたたき込み、随所に取り入れた。「建築工事に着手したのが冬場で、木材に付着した雪や霜を融かしながらの作業に大変、苦労した」と当時を振り返る。
 仕事に精進するとともに職業訓練校や社内で若者を指導し、多くの技能者を育ててきた。「本格木造住宅を造りたい若者は、たくさんいる。ただハウスメーカー等の台頭で、需要が少なくなってきた」と憂う。しかし、時間があればモデルハウスを見学して、逆に営業を学び、100年以上住める本格木造住宅の良さを施主に伝えている。
 趣味は、海釣り、音楽鑑賞、神社仏閣巡り。御船町の自宅で妻と2人暮らし。昭和26年生まれの56歳。
2007.6.28掲載

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