国土交通省八代河川国道事務所長 東出成記氏

 九州は初めての赴任先。「馴染めるかどうか初めは不安だったが、みかんや魚が豊富な環境は、故郷の和歌山によく似ていた。約2ヶ月が過ぎたが、とても住みやすいところ」と顔をほころばせる。

 ”人との出会いを大切にし、信頼を築いていくこと”をモットーに、これまで全国各地で多くの事業に携わってきた。地域整備と一体となった事業の取り組みが進む中、「安全・安心で豊かな地域を造り上げるためには、地域の人々との協働・連携が重要」と話す。

 平成3年4月に入省し、北海道開発庁開発局に赴任した。札幌市を流れる豊平川の階段式護岸新設事業の時は、「初めて設計から完成までを自分で担当した」と当時を懐かしむ。

 その後、本省河川局治水課、北陸地方整備局信濃川河川事務所、北陸地方整備局企画課、環境省(出向)と各地を回った。

 北陸地方整備局信濃川河川事務所時代は、地域のまちづくりと同省の河川整備が一体となった事業に取り組んだ。「地域の方々と連携しながら協働で作業し、一つのものを造り上げることができた。地域の人に喜んでもらえただけでなく、自らも達成感を感じ、地域づくり=地域との協働・連携という考えが見事に生かされた」。

 現事務所では、球磨川中流部地区の改修事業や鼠蔵地区(八代市)の高潮対策などを継続で進める。また、道路事業では、南九州西回り自動車道の日奈久IC〜田浦IC間の16年度末供用開始を目指し、「管轄する八代・芦北・球磨地域において、より良い地域づくりのお手伝いをしていきたい」と新天地での抱負を語る。

 趣味は旅行とスキー。旅行はシンガポールやタイ、上海などアジアによく行く。また、スキーは10年のキャリア。「前の赴任先では、スキー場まで遠かったが、熊本は五ヶ瀬スキー場が近いと聞いているので楽しみ」とほくそ笑む。冬が来れば更に熊本に馴染んでいくのでは…。
2004.06.07掲載

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